「怒ってるぞ!」管理人のblog

病院勤務時に知り得た「医療現場の実態」と、日常気が付いた「社会への義憤」について書いてます。

医療関係

憶測で支払う診療点数 (手術前医学管理料)

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。
今日の話題は憶測で支払われる「手術前医学管理料と検査」についてです。

手術前医学管理料とは、いろいろな規定はありますが、簡単に言ってしまえば、手術前に行う検査・レントゲンの料金は貰わずに、手術前医学管理料として包括(まとめて)して料金を頂きましょう……、と言う趣旨のものなのですが、私はもの申したい。

この手術前医学管理料、字のごとく手術前のものであって、手術後に行った検査は当然、対象となっていません。

病院は1ヶ月に1回、健康保険組合に診療報酬明細書(レセプトと呼ばれている)を作成し、患者さんが窓口で支払った以外の割合分を請求するのですが、レセプトには(一部を除き)行った日にちの記載は義務付けられていません。

1ヶ月まとまったレセプトには、手術前医学管理料の請求もあれば、手術後に行った検査も沢山あります。

日付の記載がないレセプトには、行った検査が手術後の検査なのか、手術前医学管理料(包括請求)にも関わらず、誤って事務員が検査伝票を入力していまい請求されたものなのか、パッと見ただけでは分かりません。

もし、その検査が手術前なのか、後なのか調べるには、病院でカルテと照らし合わせるしか方法がありません。

でも、世の中に病院はごまんとあり、患者さんも沢山いて、その都度調べる事は絶対不可能です

支払う側の健康保険組合はきっと入院実日数と照らし合わせ、
「多分入院が長いから手術前医学管理料の他に、術後検査もしたのかな?」
と、憶測で支払うしかありません。

こんな馬鹿げた話、本当なのです。

パッと見て、分からないのだから、誤ったレセプトを作ってしまっても実日数さえあれば誤魔化せて過剰に料金が貰えます。

そして同じように実日数から何とも言えないが憶測で支払われているだろう料金はあり、手術前医学管理料は氷山の一角です。

何で中央社会保険医療協議会(中医協)はこんな分かり辛い支払い点数方法を決めたのでしょうか?

まるで、わざとぱひと目では分からない様なレセプト方法を生み出しているとしか考えられません。

何でこんな分かり辛い診療報酬点数がまかり通っているのか?
私は現代の七不思議としてカウントしたいです。

突込みどころ満載の診療点数 (はじめに)

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

あーー、やっと金曜日。
病院勤務時代には有り得ない「花金♪花金♪」嬉しいですね?。
とは言ってもどこに出掛けるでもなくブログ書きしています。

私は毎日、仕事上、医学通信社出版の「診療点数早見表」とにらめっこしています。
(医療事務に携わった事がある方ならあの本を手に取った事があると思います。)

毎回思うのですが、治療費の請求ってどうしてあんなに分かり難いのでしょう
か?


月に1回、医療事務員は患者さんの請求をまとめて健康保険に提出するのですが、
パッと見ただけでは分からなく、あれこれ計算をしてようやく分かるものが沢山あります。

例えばレントゲン、麻酔、入院料など等……。

規定により100分の50とか100分の15にしろだとか、
2時間まではいくらだが、2時間を超えたら30分ごと割増、そんな中でまた、100分の10にしろだとか、100分の200の加算しろだとか……。

今はコンピューターがあるので数字を入れるだけで、複雑な計算式を考えずに請求書は発行出来ますが、重症な患者さんの治療費を自力で計算し、まともに請求書を作る事が出来る医療事務員は果たして何人いるのでしょうか?

1つの病院に、
1割いるか?
3割いれば優秀な事務員が沢山いるぞと、私は関心してしまいます。
(ちなみに私は出来る自信がありません!!!)


試しに病院へ行った時、
「詳しい内訳をあなたの口から説明して下さい。」と聞いて下さい。

医療事務員の困惑する顔が目に浮かびます。

こんなに分かり難い請求方法を作っているのは厚労大臣の諮問機関である
中央社会保険医療協議会(中医協)

2年毎に改正があるのですがその時どんな会議が行われているのでしょうか?

次回からポイントを絞って
「ここ、おかしいんじゃなぁない???」と、怒って行きたいと思っています。

医療事務員の給料 その2

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

ともさん、コメントありがとうございます。
ホント、ともさんの気持ち、良??く、分かります。
(ちょっとここで、ともさんのコメントを載せさせて頂きます。)

「すぐに辞めてしまった人間です。
給料が安いのは覚悟の上でしたが素人が務まる仕事ではありませんでした。
入って半月で入院患者さんの請求書を出してました。ちんぷんかんぷんなカルテから拾い間違ってるに違いない請求書を発行する、責任を負わされるのには耐えられませんでした。独学で勉強するにも医療知識もなく限界がありました。こんな専門的な知識が必要な職業が待遇面で低い扱いを受けているのは未だに不思議です。
Posted by:とも  at 2006年11月24日(金) 12:50 」

いや??、同じ職場だったらさぞ、同意見を言い合えた事でしょう。

医療事務員になりたい動機って、患者さんの力になりたい、とか、医療の現場で働いてみたいとか希望があって就職すると思うんですよ。

しかし実態は、
外来担当だと、多くの患者さんの会計をするのですが、
1人、1人丁寧に接して……なんて出来たもんじゃ御座いません。
パッパっと会計をだし件数をサバクって感じです。

それはもうベルトコンベアーの上に患者さんは乗ってもらい、
「はい、会計ね、ハイ、いくらよ、はい、お大事にどうぞ……。」と、笑顔なんて何処ぞに置いて、バンバン会計を掃いていく感じです。

入院担当だと、外来と違って患者さんの人数は少なくても当然内容が濃く、一度難しい手術があった時には、分かりにくーーーーく出来ている医療保険の点数解釈本とにらめっこ。
そして、まともに教えて貰えないにもかかわらず、ともさんが言う様に責任だけはしっかり負わされる始末。

そんな中で、
治療費が払えないどうしたら良いか? とか、
交通事故で被害者である私は治療費は支払わないとか、
仕事中の怪我なのに会社は労災を使わないと言っているとか、
お金がなく生活苦から自殺を図ろうとしたが未遂で終わり、治療費が払えない……どうしたら良いかとか、

まぁ、様々な相談を受けつつ、日常業務もこなさなければならず、
先輩方も忙しさゆえにイライラし……。

そして極めつけ初任給は16万円……(手取りだと14万円???)

初心時の気持ちはどこかへ行ってしまい、

無理!

と思ってしまう程、医療事務員の仕事はやる前と後ではギャップがあると思います。

私は5年間補佐的な仕事をやってから後に、だんだん難しい仕事へとシフトして行ったので何とか13年間、病院勤務をしてきましたが、

遂に、

無理!

と思い、病院を辞めました。


医療事務員の給料 その1

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

何で医療事務員の給料ってこんに安いんでしょうか?

(地域差はあると思いますが)
病院・クリニック募集でも16万円?、
アルバイトだと850円?、
派遣でも1050円?と、一般企業に比べ本当に安いです。

にも関わらず、医師・看護師でなくても出来る雑用は
事務員がやれば良いんじゃない? と言う雰囲気か職場の中にありますし、
使うPC機能と言えば特殊な医療事務会計ソフトでエクセル、ワード等滅多に使わず、実用的でありません。

ホント潰しが利かない職業だと思います。

女性に人気がある医療事務。
でもその実態は思っている以上にストレスが多く、給料も安く……。

職に就いたにも関わらず数ヶ月しか勤めず辞めて行く人の後が絶たないのは、
理想と現実のギャップについていけないのだと感じてしまいます。

ホテルのようなクリニック(2)

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

先日ホテルのようなクリニックに行った際に味わった変なギャップ。

ホテルで受けるようなサービス(対応・言葉遣い)をする看護師さんや事務員さんに対し、
私が一緒に働いた事があるようなお医者さんと何ら変わらない、どこにでもいる(えばった)お医者さん。

お医者さんは「患者さん」を「患者様」と呼ばず、
医者の立場から患者さんを診察するスタイルを選んだのでしょうね。

医者だけ特別
まっ、こんな出来事は病院勤務時代イヤと言うほど味わいましたけどね……。

私は「患者さん」を「患者様」と呼ぶ・呼ばれるのは好きではありません。

そもそも病院は病を治す場所。

苦しい状況の時に、
「患者様、○○様」だのと丁寧な対応よりも、
「早く体を良くして欲しい」と、思うのでは?

(当たり前の事だが)
病院は、施設のゴージャスさ・呼び方、又、
えばりちらした対応・過剰な治療ではなく、

清潔感のある施設、適切な処置、分かりやすい説明、上っ面でない親身な対応。
こんな事が望まれるんだろうな……と、

予約時間して行ったにも関わらず何も呼ばれず待つ事1時間。
こんな事ばかり考えていました。

診察を終え、お医者さんに「ありがとうございました……。」と言っても、
「……。」

無視かい。

ホテルのようなクリニックは人間ドッグを主体にしていました。

院長にとっては、
自費で何万円も支払ってくれる人間ドッグを受ける人がお客さま(「患者様」)であって、
健康保険で受ける人はお客さまでないのかもしれませんね。

来年、会社のお金でそこのクリニックに人間ドックを受けに行きます。
行きたくない反面、どんな対応をするのか見てみたい気もします。


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