「怒ってるぞ!」管理人のblog

病院勤務時に知り得た「医療現場の実態」と、日常気が付いた「社会への義憤」について書いてます。

2004年10月

不透明な請求方法に説明出来ない事務員(1)

こんばんは、「怒ってるぞ!」ブログ管理人です。

慢性の病気で長いこと治療している患者さんは沢山いますよね。

そんな患者さんが月の初めに風邪をひき、5日分薬をもらいます。
その日は、慢性疾患の薬は沢山あると言う理由から風邪の薬のみしか貰わずに帰りました

上記のような事って、当たり前のようにある話ですよね。

3週間後慢性疾患の薬がなくなり、再び病院へ行き、28日分薬を貰いました。
すると、この患者さんは、前回の治療費(3割と仮定し)から50円返金されました。

返金なんてされると、前回の治療費の請求に誤りがあったのでは?と、思われますよね。

ところがさかのぼって返金する事が正しい請求方法なのです!

例えれば、スーパーで毎日食べるお米を月初めはまだあるから買わず、その日は牛肉だけしか買わないで帰りました。

3週間後、お米がなくなったから、いつものスーパーへお米を買いに行ったら、50円返金されました。

こんなばかな話ってないですよね。

患者さんから説明を求められ、答えるのに一苦労です。

(まっ!最終的には厚生労働省が決めた請求に則ってますって、言ってしまうんですけどね。)

患者さんは結局、納得のいかない顔をして帰って行きます。
分かりにくい請求は結果として医療にも不信感を抱きます。

誰もが分かるような請求方法に変えて欲しいものです。

不透明な請求方法に救われる事務員?(3)

こんばんは、ここ最近、「怒ってるぞ!」を読みに来て下さる方の件数が増えてきました。
(一時期は0件……なんて事もあったくらい少なかったんですよ。)

嬉しく思うのと同時に、皆様が病院に関し、感心が高い現れではなかろうかと思います。

今日は治療に使う材料について書きたいと思います。

病院は治療を行う際、ガーゼ、針、ネット他、治療に必要な材料を沢山使用します。
その、材料は、健康保険で請求出来る治療材料と、出来ない材料があります。

請求出来る物,、来ない物のを決めたのもやはり、いつものように中央社会保険医療協議会(厚生労働省の組織)です。

健康保険で請求出来るものは私達医療事務員がその基準に乗っ取って請求します。

では、出来ない材料費は病院は取り漏れてしまうのでしょうか?

もし、全身やけどをした患者さんが入院したら、全身にはガーゼ、包帯、リント布他沢山の材料が必要となります。
範囲が多ければ、結構な金額になります。

しかし、病院では自費材料の請求が認められていません。

そのまま請求しないとしたならば病院は赤字経営になり、倒産してしまいます。

そこで病院側も考え
「要するに、病院で請求しなければ良いのだ」と知り、

患者さんには売店で材料を購入してもらい、処置するときに購入したガーゼや、包帯を使用するのと言うふうになりました。

でも、これって、ずべての医療に当てはめられず変ですよ!

例えば、緊急で運ばれすぐ処置しなければならない患者さんがいた場合、
「すぐ、売店に行って、包帯、ガーゼ買ってきて下さい、それから治療に入ります。」なんて言ってたら、患者さんは怒ってしまいますよね!

以前、私がかかった病院では、私が処置で使用したリント布の残りを看護師さんかわ渡せれ、隣りの売店で新しい物を買って、また病院に戻して下さいって言われましたよ。

ちゃんと購入して、看護師さんに渡しましたが、そのまま購入せず、病院に行かなくなれば病院が損をしてしまいます。

又、小さな病院では売店などありません。

そこで、ダミーのA会社を作って、A会社の請求書を切っている病院もあります。
そして、患者さんからA会社って何ですか?って聞かれたり、
A会社なんて知らないぞーーー!とクレーム言われたりするんですよ。

この、分かりにくい請求方法なんとかならないものですかね……。

患者さんにお願いです。
私達、医療事務員は一生懸命訳の分かりにくい医療保険制度に乗っ取って、患者さんに請求しています。
決めているのは厚生労働省です!くれぐれも苦情は病院の受付では言わないで下さい。

言われた通りに請求しているだけで、我々に権限はないのですから……。


不透明な請求方法に救われる事務員?(2)

こんばんは、日々、医療現場に不満を持ちながら、声を大にして言えない
小心者の「怒ってるぞ!」ブログ管理人の本郷夏海です。

今回も前回に引き続き、「不透明な請求方法」について書いていきます。

Aさんはお腹を壊し下痢がひどく、病院を訪れました。

ドクター 「下痢がひどいなら、腸の細菌感染が心配だから、お薬も出しますが、
       検査もしましょう。」
Aさん  「はい、お願いします。」

ここで検査するのは細菌培養の検査です。

この検査は検査料の他に、
感受性検査で1菌種、120点(3割負担の方は360円)
         2菌種、170点(3割負担の方は510円)
         3菌種以上、230点(3割負担の方は690円)

の、負担金を請求します。

実は、この検査は結果が出るのが1週間くらい時間を要します
だから、結果が出なければ、菌の請求は出来ません

1週間後、結果が出て、Aさんは1菌種出ていました。

事務員 「検査の結果、1菌種ありました、360円を支払いに来てください」と連絡を入れます。

Aさん 「はあ???、薬を飲んで具合を良くなりました、わざわざ病院へ行く時間がありません、何んでその時に請求してくれなかったのですか?」と文句を言われます。」

事務員 「結果を見てから請求があるかどうか分かるのです。」と、言うしかありません。

Aさんは後から金額を請求され、受付で文句をを言います。


このようなトラブルを避ける為、先生は、検査する前に、
?菌が出る可能性がある事
?場合によっては金額の追加が出る事

を伝え、必ず結果を聞きに来て下さい、と言うわなければなりません。

ちゃんと伝えても症状が良くなった患者さんは病院へわざわざ行くのは面倒臭いものです。
結果を聞きに来ない患者さん、
支払いにも来ない患者さんも中にはいます。

このようなトラブルを避ける為、病院によっては、
?あらかじめ菌が出ると想定して、請求してしまう。
?取り漏れはしょうがないと泣き寝入りしている。

そうです。

これでは正しい請求、正しく徴収が出来にくいです。

何でこんな分かりづらい請求方法をつくったのでしょうか?
ほんと、医療の請求方法って分かりづらいんです。

こんな分かりづらい制度のおかげで多少請求に間違っても、文句は言われません!

こんないい加減で良いのかしら?

不透明な請求方法に救われる事務員?(1)

こんにちは、いかがお過ごしですか?

医療の現場で仕事をしていると毎日思うのですが、治療費の不透明な事、不透明な事……。
私達支払いを請求する立場の人間でさえもこの複雑怪奇な状況には悩まされます。

例えばリハビリで取り上げると、
10回までは  150円(50点×3割負担)の支払いですが、
11回目以降は110円(35点×3割負担)と、やっている内容は変わらないのに支払いは減額されます。


これがまた、月の初めにはクリアな状態となり、同じように10回までは150円、11回目から110円と繰り返されるのです。

要するに、治療内容に変わりはないのに、月単位で金額が変わるのです

これって何だか変だと思いませんか?

リハビリは月に何回も通わなければならないから、患者さんへ配慮し、病院は金額をおまけしてあげなさい!と、国は決めたのでしょうか?

そうかと思うと、月初めには継続加算として5点、とか、慢性疾患指導料として170点とか治療した内容ではなく、月初めによって金額が変わるのです。

こんな不透明で分かりにくい請求方法のおかげで多少なり間違えても患者さんには気づかれません。
そしてこんな難しい制度をつくっていただき、私達、医療事務と言う職はなりたっているのですし、私もこうして日々
「怒ってるぞ!」のブログに書き込むネタに困りません。

治療費を決める厚生労働省のどなたか、分かりにくくしてくれてありがとうございます。

M(__)M

悔いのない死を迎える為に……

こんばんは、今日は読者の皆様に「考える時間」を割かせて下さい。

もし、あなたが明日、死んでしまうと想定して下さい。

1、死を迎える事に悔いはありませんか?
2、もし、悔いがあるとしたらそれは何が欠けていたのですか?
3、言い残した事はありませんか?
4、やり残した事はありませんか?
5、悪かったな……と思っているのに、姿勢として正せなかった事ありませんか?
6、夢は叶いましたか?
(他、自分でも考えてみて下さい)

私がこのような事を記事にするのは、病院と言う場所がら、アッと言う間に亡くなってしまう方を目の当たりにするからです。

後悔してからでは遅いです。

健康かどうかチェックする為に人間ドックがあります。
幸せかどうかチェックするライフスタイルドッグを自分で受診してください。

考える時間を作り、正せる事は正して、反省し、明日への楽しいライフスタイルを送れる為に考えて下さい。

生まれたからには、死は必ず来る事を日々忘れないで下さい。



プロフィール

okotteruzo

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ