「怒ってるぞ!」管理人のblog

病院勤務時に知り得た「医療現場の実態」と、日常気が付いた「社会への義憤」について書いてます。

2006年12月

レントゲンの算定方法って分かり辛くない?

こんにちは、「怒ってるぞ!」管理人です。

私はレントゲンの計算をひも解くのが大嫌いです。
何故大嫌いかと言うと、あれこれ計算(算定)しないと価格が分からなく、間違えても気が付きにくいからです。

レントゲンの算定方法は簡単に言うとフイルムの2?5枚目まで、診断料・撮影料が1枚目の半分になるのですが(6枚目以降は価格が取れません)、

でも何故半分に?
病気や骨折の部位を見るのは1枚目も、2枚目も見るのだから金額が半分になるのは不思議です。
どういう理由で算定条件を決めているのか知りたいです。

レントゲンの撮影の例
(頭部レントゲン撮影5枚撮影した場合)(1点10円とし)

?診断料金として、
85点(1回目)+42.5点(2回目以降の100分の50)×4(2?5回目)=255点
?撮影料金として、
65点(1回目)+32.5点(2回目以降の100分の50)×4(2?5回目)=195点

?+?=450点(4500円)

4500円にフイルム枚数をたし、金額が出ます。

今はコンピューターがありますから、複雑な計算でも頭を使わずに出来ますが、
これを1回1回手計算していた10数年前だったらもっと早くに私は医療事務とおさらばしていた事でしょう。

憶測で支払う診療点数 (手術前医学管理料)

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。
今日の話題は憶測で支払われる「手術前医学管理料と検査」についてです。

手術前医学管理料とは、いろいろな規定はありますが、簡単に言ってしまえば、手術前に行う検査・レントゲンの料金は貰わずに、手術前医学管理料として包括(まとめて)して料金を頂きましょう……、と言う趣旨のものなのですが、私はもの申したい。

この手術前医学管理料、字のごとく手術前のものであって、手術後に行った検査は当然、対象となっていません。

病院は1ヶ月に1回、健康保険組合に診療報酬明細書(レセプトと呼ばれている)を作成し、患者さんが窓口で支払った以外の割合分を請求するのですが、レセプトには(一部を除き)行った日にちの記載は義務付けられていません。

1ヶ月まとまったレセプトには、手術前医学管理料の請求もあれば、手術後に行った検査も沢山あります。

日付の記載がないレセプトには、行った検査が手術後の検査なのか、手術前医学管理料(包括請求)にも関わらず、誤って事務員が検査伝票を入力していまい請求されたものなのか、パッと見ただけでは分かりません。

もし、その検査が手術前なのか、後なのか調べるには、病院でカルテと照らし合わせるしか方法がありません。

でも、世の中に病院はごまんとあり、患者さんも沢山いて、その都度調べる事は絶対不可能です

支払う側の健康保険組合はきっと入院実日数と照らし合わせ、
「多分入院が長いから手術前医学管理料の他に、術後検査もしたのかな?」
と、憶測で支払うしかありません。

こんな馬鹿げた話、本当なのです。

パッと見て、分からないのだから、誤ったレセプトを作ってしまっても実日数さえあれば誤魔化せて過剰に料金が貰えます。

そして同じように実日数から何とも言えないが憶測で支払われているだろう料金はあり、手術前医学管理料は氷山の一角です。

何で中央社会保険医療協議会(中医協)はこんな分かり辛い支払い点数方法を決めたのでしょうか?

まるで、わざとぱひと目では分からない様なレセプト方法を生み出しているとしか考えられません。

何でこんな分かり辛い診療報酬点数がまかり通っているのか?
私は現代の七不思議としてカウントしたいです。

突込みどころ満載の診療点数 (はじめに)

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

あーー、やっと金曜日。
病院勤務時代には有り得ない「花金♪花金♪」嬉しいですね?。
とは言ってもどこに出掛けるでもなくブログ書きしています。

私は毎日、仕事上、医学通信社出版の「診療点数早見表」とにらめっこしています。
(医療事務に携わった事がある方ならあの本を手に取った事があると思います。)

毎回思うのですが、治療費の請求ってどうしてあんなに分かり難いのでしょう
か?


月に1回、医療事務員は患者さんの請求をまとめて健康保険に提出するのですが、
パッと見ただけでは分からなく、あれこれ計算をしてようやく分かるものが沢山あります。

例えばレントゲン、麻酔、入院料など等……。

規定により100分の50とか100分の15にしろだとか、
2時間まではいくらだが、2時間を超えたら30分ごと割増、そんな中でまた、100分の10にしろだとか、100分の200の加算しろだとか……。

今はコンピューターがあるので数字を入れるだけで、複雑な計算式を考えずに請求書は発行出来ますが、重症な患者さんの治療費を自力で計算し、まともに請求書を作る事が出来る医療事務員は果たして何人いるのでしょうか?

1つの病院に、
1割いるか?
3割いれば優秀な事務員が沢山いるぞと、私は関心してしまいます。
(ちなみに私は出来る自信がありません!!!)


試しに病院へ行った時、
「詳しい内訳をあなたの口から説明して下さい。」と聞いて下さい。

医療事務員の困惑する顔が目に浮かびます。

こんなに分かり難い請求方法を作っているのは厚労大臣の諮問機関である
中央社会保険医療協議会(中医協)

2年毎に改正があるのですがその時どんな会議が行われているのでしょうか?

次回からポイントを絞って
「ここ、おかしいんじゃなぁない???」と、怒って行きたいと思っています。

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