「怒ってるぞ!」管理人のblog

病院勤務時に知り得た「医療現場の実態」と、日常気が付いた「社会への義憤」について書いてます。

2005年05月

退職……。

こんにちは、「怒ってるぞ!」管理人です。

去年、親しくなった入院患者さんの家族と仕事についていろいろ話をした事があります。

私はある日その方に
「もう、疲れた……、もう勤まらないかもしれない……」と、泣き言を言うと、

その方は、
「仕事はあれこれ考えちゃだめ!立ち止まっちゃだめよ……」と、励ましてくれました。

しかしその教訓を生かす事が出来ず、立ち止まってしまいました……。

ずっと、ずっと悩んで来ましたが気持ちに整理がつき、
晴れて病院を退職する事にしました。

これまで、「怒ってるぞ!」を読みに来ていただき本当にありがとうございます。

医療現場の実態として「怒ってるぞ!」の書き込みは今日を持ちまして終わりにさせていただきます。

私にとって、「病院」は、いろいろな事に怒ってばかりの職場でした。
怒ってばかりいたからこそ、「怒ってるぞ!」が書けました…(笑)

今後は病院という狭い社会から飛び出し、
「社会への義憤」と言うテーマを設け、身近にあった出来事に「怒って!」いきたいと思っています。

「怒ってるぞ!」管理人 本郷 夏海




偽善

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

朝、病院へ行き、昨晩救急で入院した患者さんを確認し、病棟へ……。
どうやら健康保険に加入してないようだ……。

「難ありだ…」と心の中でつぶやく……。

病院に勤務したての頃の私はどうだったのだろう?
少なくとも患者さんに「難あり……」なんて言い方しなかったであろう。

経済的に困って動けない患者さんに変わって、少しでもお金の事を気にせず、
安心して治療出来るように公的機関に連絡したものでした。

患者さんにも「ありがとう、ありがとう……」と言われ、当時の私も、喜んでいた気がします。

勤務して15年……。
どっぷり病院に漬かってしまいました。

「難あり」の患者さんが入院しました。
厄介だと思うようになりました。

今でも公的機関に連絡をし、患者さんに「ありがとう、ありがとう…」と言われています。

患者さんにおこなう事は、入社当時となんら変わりはありません。
(いつものルーチンワーク……)

しかし、心根は変わってしまいました。

患者さんの為、とかではなく、
(仕事なんだからあたり前なのですが)病院の未収軽減で動くようになりました。

偽善……。
この文字が頭から離れません。

病院の仕事は、本当に患者さんの為を思って出来るなら、最高にやりがいがある仕事です。
しかし、私は偽善と言う言葉に立ち止まってしまいました……。

自分で出した結論は、
退職願を出すことにしました。


ずさんな病院経営の実態(コスト意識ない編)2

こんばんは、今日も先日にひき続き
「ずさんな病院の実態」について書いていきます。

分かりやすい言葉で書いているつもりなのですが、つい「怒って」しまい、医療用語で書いてしまっている個所があるかもしれません。
最後まで読んでいただければ幸いです。

例4) 記載もれ編
病院では、患者さんに行った行為を記載せず、コストもれが生じるケースが後をたちません。

上司は、
「記載していないカルテから、やった行為を読み取るのが事務の仕事だと!」と豪語します。
確かに、記載がなくても、長年カルテを見ていれば、

1、この処置にはこの薬剤を使う
2、この先生は、この薬剤が好き
3、この手術には、この材料を使う

等など分かって、記載もれに気づきます。

でも、記載もれを野放しにしておいて良いのでしょうか?

普通に考えれば、書いてないものを読み取るのが仕事って変ではありませんか?

マジックじゃあるまいし、
「何かい?あぶり出しすると、字が浮き出てくるんかい?」って思ってしまいます(笑)。

記載のないカルテから、100%正しい会計は無理です。
結果、正しい請求が患者さんにされてない問題と、経営上問題だと思います。


例5) 退院日のコストもれ編
患者さんが退院する当日、
退院の薬を院内薬局から薬剤師が渡したり、最終チェックの検査をした場合。

渡した薬の内容や、検査伝票が事務に回って来ず……、
医師カルテにも記載なし……。

すると、コストもれにつながります。

退院者のリストは各部署回っているため、分かっているはず。

「退院者の伝票は、施行後、事務に伝票を回して下さい」と、何回もお願いしましたが、徹底されませんでした。

コスト意識ゼロ……。、

翌日伝票が回って来て、「ハイ、コストもれ」の出来上がり!

こういった場合(病院によってだと思いますが)、

1、患者さんに電話し、
  「コストもれがありましたので、次回支払いの追加があります。」と、
   誤りの連絡をします。

2、患者さんの窓口負担分は請求せず、健康保険請求分のみ請求します。

「1」の場合、患者さんいい迷惑ですよ?。

心良く支払ったと思ったら、追加あります……、なんて、
「えっ?」と思いますよね。

この問題は入社当初、「あっ!みんなあてにならない」と思い、
退院会計を出す直前に、各署回って伝票もれがないか確認するようにしました。


私が挙げたほんの一例の問題は、決して、私が勤務する病院だけの問題ではなく、他の病院さんにも少なからず似たような問題を抱えているのではないでしょうか?

病院は健康保険と言う制度から守られている、特殊な企業ですが、

3割(患者負担)がとれなくても、7割(健康保険)があるから大丈夫!……、
なんてあぐらをかいてる経営者はもういないと思います。

足元を見て、しっかりした請求をしたいもです。

そして、病院経営者の方々へ
あなたの病院は大丈夫ですか?と聞きたいです。

ずさんな病院経営の実態(コスト意識ない編)1

こんにちは、「怒ってるぞ!」管理人です。
みなさんいかがお過ごしですか?
私は元気で、怒っています(笑)

私、聞きたいです、みなさんの会社経営ってうまく行ってますか?
私、(恥ずかしくて言いたくないんですが)あえて病院経営の実態書いちゃいます。

病院は専門性が高く、多く(ほとんど)みな資格を持って仕事をしています。

医師、
看護師
薬剤師
検査技師
放射線技師
栄養士……他

専門に固執し、以外の事は自分には関係ないと思ってらっしゃるような方々がいるようですが、

病院はサービス業です。
サービスを提供する事で、患者さんからお金をもらいます。
そうでなければ経営は成り立ちません。


では、みなさん、ありえないと思いますが、
ずさんな病院経営の実態です。

例1) 注射薬編
「きゃぁー!注射薬のアンプル割っちゃった!」
「あー、まっ、しょうがないか…」ゴミ箱にポイッ……、それでおしまい。

(確かにしょうがないけど、経営者はたまらないと思うのですが……。)


例2) 輸血編
輸血には有効期限があります。
多く取ってしまい、期限切れ……。使用できず、はい、おしまい。

輸血の発注をする、薬剤師さんは言います。
「いつも○○先生は沢山輸血を発注するよう指示するけど、
期限切れにしてしまう事がある…。
輸血は発注すると、献血供給事業団が15分位で持って来てくれるから、必要最低限の発注にして欲しい」と、嘆いてました。

(サラリーマン先生、輸血が破棄されても給与にひびきませんよね、先生が開業する話聞いてます。
その時、先生は輸血を、バンバン注文して破棄するのですか?)

※また、輸血は限りある資源だし、コストの問題だけではないと思います!!

例)3 心電図
心電図の値が悪かった患者さんに、数日にかけ、何回か検査施行。
健康保険の請求するに辺り、
診療報酬明細書に症状詳記の記載を先生にお願いしたところ、

「えー、書くのめんどくさいから、検査の回数減らしておいて……。」

絶句……。

経営陣は経営があがらない、あがらないと言ってますが、
「そりゃ、あがらないよーー、全職員集めて再教育しないと!!!」と、思う私であります。

まだまだ沢山ありますが、今日はここまでで…。
次回につづく……。

患者さんの力が病院を変える

こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

私は職業がら病院を見学するのが好きです。

他の病院が患者さんにどんな対応をしているのか?
どのような掲示板が貼られているのか?
職員がやる気のある病院か、否か…。

学ぶ事は沢山あります。

これまで病院(お医者様)は患者さんあっての病院と言う考えなく、
殿様商売だったと思います。

しかし、近年、患者さんがいろいろな情報を得て、病院を選ぶようになり、
おかしな事をしている病院は患者さんが来なくなり、自然淘汰されていくと思います。

病院が胡座をかいていられる時代は終わり、
ようやく、患者さんが中心に、病院が成り立っていく事を肌で実感するようになりました。

患者さんは、これまでお医者さんにイエスしか言えなかった場面は多かったと思います。
しかし、これからはどんどん疑問を質問して、

納得の行く医療を受けて下さい。
もし、わだかまりがあるようなら、なくなるまで話あって下さい。

これからの医療を変えていくのは「患者さんの力」です。

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