「怒ってるぞ!」管理人のblog

病院勤務時に知り得た「医療現場の実態」と、日常気が付いた「社会への義憤」について書いてます。

2005年02月

戦場と化してる土曜日の病院

こんばんは、「怒ってるぞ!」ブログ管理人です。

いつもながら今日(土曜日)は忙しかった。

朝8:30……。
診察は9:00から開始にもかかわらず、待ち患者で受付はごった返し…。

病院職員の姿を見るなり、次から次へと患者さんが、どっ、と、押し寄せてくる。

「すいません、初診なんですけど、どうしたら良いですか?」
「すいません、今日は薬だけで診察はしないんですけど……。」
「すいません、今日の内科の先生は誰先生ですか?」
「すいません、内科と整形に受診したいんですけど、どうしたら良いですか?」

分かりやすく掲載はしていますが、なかなか患者さんは読まずに、まず、聞いてきます。

患者さんの質問に対応している中、電話は鳴り、合間に取ると

「○○救急隊です、89歳男性、転倒して右上腕骨骨折疑い……。」との事。
ドクターに確認、救急受け入れの了解との事、その旨をすぐ救急隊に伝えると、
「5分後に到着します……。」との事。

電話を切って顔を上げると、患者さんがずらり。

「すいません、何分くらい待ちますか?」
「すいません、私の順番あと何番目かしら?」
「すいません、保険証を忘れてしまったんですけど、内科にかかりたいいですでけど……。」

対応している間に外からは(ピーポーピーポー)救急車のサイレン。
病院前でサイレンは止まった。

「連絡を受けた救急車だ!即レントゲンに行ってもらって……。」先生からの連絡。

バタバタと慌しい中で緊張が走る。

そんな中で、相変わらず、
すいません、すいません、と、患者さんのすいませんコールは続く。

職員も少しでも早く治療出来るよう頑張っています。
(対応は丁寧かつ早口。)

しかし、ついに患者さんは爆発します。

「なんでこんなに待たされるのか?」
「薬だけで頼んでるのにすぐできないのか?」(薬だけでも先生が処方箋を書くから待ちます)
「ちょっと消毒してもらうだけだから、先にやってよ」(みなさん順番を待ってるんです)

大きな声で怒鳴る患者さん、捨て台詞を言い帰って行く患者さん。
「大変ね…」、とねぎらいの声をかけてくれる患者さん。

いろんな患者さんがいます。

バタバタと動いてる間に午前中の診察12:00終了時間。
事務、看護師、先生他職員120%の力を振り絞って動きました。

どこの病院でもそうかしら?土曜日の診察は大変込みます。

お待たせして大変申し訳なく思っております、土曜日は大変込みます、どうかご了承下さい、私たちも全力で動いて良い医療を受けてもらいたいと頑張っています。



老人たちの独走(番外編)

先日心温まるコメントをいただきました、ありがとうございます。
(下記に載せさせていただきました)

私が今までに病院で起こる多くの体験をもとに、皆様に知っていただきたい事は、このままでは大変な社会になってしまう!!と言う思いからです。

社会全体で助け合い、問題意識を高めていかないと、自分の生活すら根こそぎ倒れてしまう!
どうしたら危険回避できるのか?自分の問いかけながら模索しています。

老人が住みやすい町、子供が住みやすい町にするにはどうしたら良いのか……。

1、老人や子供がいる家族だけが努力すれば良い
2、警察が何とかしてくれる
3、政府が作ってくれるから関係ない

と、言った、人任せでは、「あっ!」という間に危険になるでしょう。

なんとか回避するには、みんなで協力して、規則(と、いってもみんなが簡単に心がければ出来る事)を決めて、決めたルールを守り、自分さえよければ好き勝手して良しみたいな考えがなくなれば誰もが住みやすくなるのでは……、なんて考えはあるのですが甘い考えでしょうか?

このまま私も歳をとれば少なくともおばあさんになります。

転んでも助けてもらえず見てみぬふり、道を尋ねれば無視され、邪魔者扱いされたらどうしようかと、ゾッとします。

まだ、今なら間に合うかもしれません。

今いる老人たちが少しでも心地よい環境を整える事!
しいては、未来の老人(私も含む)にも心地良いのではと?考えます。

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頂いたコメントの掲載です
> 初めまして、
> 今日(2/20)初めて読まして頂きました.
> 私も67歳になります、他人事と思えず考えさせられました.
> 何時皆様にお世話になるか、不安です。
> 大変参考になります、今後の書き込みに期待しています、頑張ってください.
> まずはお礼まで.

こちらこそ、お礼を言わせて下さい、温まるコメントありがとうございます。
病院と言う小さな社会からでしか物事を捉えられず、恥ずかしいとは思いながら、書き込みをしております。

出来る限り頑張って書きこみたいと思っております。
本当にコメントありがとうございました。

老人たちの独走(入院編)

こんにちは、怒ってるぞ!ブログ管理人です。

前回は、外来で起こっている老人たちの行動を書かせていただきました。
今回は、入院編で書き込みします。

私が勤務する病院では多くの老人が入院します。
意識がはっきりしている方も沢山いますが、認知症(痴呆)の方もいます。

病棟では認知症の方々の大合唱です。

(83歳女性の叫び)「お母さーーーん、ここに来てーーー」
(90歳女性の叫び)「飴、飴持ってきてーーー」
(79歳男性の叫び)「おーーーい、おーーーい」

皆さんとても大きな声で叫びます。

病室には若い患者さんもいれば、老人でもはっきりしている患者さんが沢山います。
病室の空き状況から、どうしても認知症(痴呆)の患者さんと、はっきりしている患者さんのフロアーが分ける事が出来ない事があります。

すると、当然はっきりした患者さんからは苦情が来て、

「うるさくて眠れない、認知症(痴呆)の患者さんを静かにさせて下さい」
「部屋を変えて欲しい」
「療養にならないから転院したい」と、苦情がよせられます。

それぞれに対応させていただき、ご理解、納得はしていただくものの、患者さん、家族、職員は認知症(痴呆)の方に少なかれ振り回されています。

認知症(痴呆)患者の家族にそろそろ退院を伝えると、暗い顔に変わります。
実の家族でさえ、一緒に住むことを拒んでいるのが現状です。

皆さんの地域には病院は沢山ありますか?
私が住む地域には沢山ありますが、小さな病院が各々で病院経営をしているので、救急医療、認知症(痴呆)、リハビリ、とベット数が沢山ないにもかかわらず、ごちゃごちゃとそれぞれの疾患を持った患者さんが入院してしまうと言う実情があります。

認知症(痴呆)入院施設、リハビリ専門病院を、個々に施設があると便利な面もありますが、不便さも出てきます。

どこかの国に両立してうまく言ってる所あるかしら?私なりにも調べて勉強してみたいと思います。

老人たちの独走(外来編)

新年(もう2月ですが)たくさん、たくさん、明けましておめでとうございます。
久しぶりに書き込みします。

いやー、これからの日本、老人が多くなり大変な事になる!!!と、老人が多く来る病院に勤務して恐怖を覚えました。

本題に入る前にこれだけは言わせて下さい、決して認知症(痴呆症)をあざ笑ったり、ばかにしたりしているのではなく、自分も同じようになると想像しながら読んで下さい。

ではまずは、外来編から……。

外来診察に来るA老人、元気に歩いて来ます。
「こんにちは、今日、先生に来るように言われて来たけど、一体何でかな?」と言います。
先生他、病院職員、誰もそんな事は言ってません。

A老人は、来るように言われたの一点張り、、診察しなくても大丈夫な事を話し、ようやく帰っていきました。

そんな中、隣ではB老人が声をかけてきて、
「先日買った本がどこにあるのか分からなくなった、かばんの中を見て欲しい……。」
と、言うではないですか。

かばんの中には本はなく、その旨伝える。
納得いかないのか、ぶつぶつ言っている様子だ。

今日は診察かと訊ねると、そうだと言うので、診察券出して下さいと言うと、また、かばんを探してくれと言う……。

ただでさえ忙しい中、必要以上の老人のお願いや、妄想に付き合う時間は結構なストレスです。


この他、薬の飲み方を何度説明しても分かってもれえない、同じ事を何度も質問する、世間話をしたがる……。

そして、また翌日来院してくる。

正直、気が狂いそうになります。

そして私が言いたいのは、明日はわが身も老人、そして確実に増えると言う事です。

老人たちを隔離なんて出来ません。

買い物にだって行く、銀行だって、外食だってする…。
上記のような老人が増え、スムーズに仕事が流れなくなった日本を想像するだけで恐怖です。

いち早く老人と若者の共存対策を考えないと大変な事になるのでは?

良りよい案でうまくいってる地域の方々、ぜひ教えて下さい。









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