こんばんは、「怒ってるぞ!」管理人です。

医は算術……、なんて言葉聞いたことありますか?
病院は、治療行為をサービスとし提供、患者さんからはお金を頂く営利企業です。

健康保険を使って診療をし、経営する医療機関もありますし、
全額実費(健康保険を使わない)で経営する医療機関もあります。

そして、多くは健康保険を使った診療、即ち、国が定めた請求方法(診療報酬)に則って患者さんからお会計を頂いてます。

この、診療報酬がいつも(毎回)ブログで書いてるように分かり難い。
○○を算定したら、××を算定しない……、といった決め事が沢山あり過ぎるからです。

この診療報酬を熟知しているお医者さんはそう、多くないと思います。
そして、私は熟知しているお医者さんがいたとしたら、その先生には治療して欲しくないです。

なぜなら……。

例1)
看護師:先生、救急患者さんです。
先生 :すぐに気管切開をしよう……。
看護師:あ、でも、先生、気管切開のチューブは24時間以上留置していないと、手技料は取れますが、チューブ代金は取れませんけど……。この患者さんは24時間持もつかしら……。
先生 :ん……、そうだな、24時間は無理かもしれんな。
看護師:それなら、気管切開どうしましょうか…。
先生 :そうだな、今年こそは赤字経営を黒字にせねばならないし。よし、気管切開は止めにしよう。


例2)
看護師:先生、Aさんのお薬はどうしましょうか
先生 :うん、○○錠と××カプセルと……、おっと、いけない、いけない。7種類以上投与すると処方箋料が安くなってしまう。病院経営、病院経営。
看護師:Aさん、先生からお薬の処方箋出ましたから、外の薬局で貰ってね。
Aさん:あの……、○○シロップも欲しいですが……。
先生 :だめだね、これ以上出すと7種類以上になっちゃうから。明日また来て、そしたらまた6種類までならお薬の処方箋書いてあげるよ。

例3)
看護師:先生、人口呼吸器をしているBさんの喀痰吸引どうしましょう。
先生 :あぁ……、人工呼吸器している患者には喀痰吸引の料金が含まれているんだっけ。
看護師:そうでしたよね。
先生 :じゃ、お金が取れないBさんは後回し、お金の取れるCさんの喀痰吸引から先にやってあげて。

と、例を挙げれば切りがありません。
(まぁ、こんなオーバーな事はないと思いますが)
治療よりもお金優先だと、真の医療が出来なくなります。

そして、上記例のような事柄が厚い本にまとめられるほどあります。
小さなクリニックなら、治療も決まった事しかありませんので、診療報酬に則った請求が出来るかもしれませんが、
病院では、複雑な治療に対して、あの膨大な解釈がある診療報酬を理解して治療が出来るとは思えません。

治療に当たる先生が把握出来ないほど、難しく、
妙なところで曖昧にし、ごまかせるようになっている診療報酬。

絶対に制度としておかしいと思います。